e-literature

ラファエロとダイナマイト

  • 田内 志文
  • 2011-09-05 (月)
  • 小説

1、

 薄暗い路地の入り口におかれた自動販売機のかげに、一匹の子猫がうずくまっていました。青く澄んだ瞳。短い茶色の毛並み。薄汚れていますが、きれいに洗えばきっととてもかわいらしい子猫にちがいありません。子猫はただじっと、表通りを歩いてゆく人々を見つめていました。寂しげな目で、声ひとつ立てずに。

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東京とクラリネット(6)

  • 明川 哲也
  • 2011-03-28 (月)

2011.3.28 @ asakua
 
  世界を征服するような悪人になってはいけないと
  父は言った。

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顔なしエイミーと四枚の窓

  • 田内 志文
  • 2011-03-01 (火)
  • 小説

1、

 醜いエイミーは、
 美しさとは木の葉や草原や、
 猫の親子や、
 満天の星空や、
 よく凪いだ海や、
 さらさらした髪の同級生や、
 そんなものだと思っていました。

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東京とクラリネット(5)

  • 明川 哲也
  • 2011-02-17 (木)

2011.2.17@ Shinanomachi

 ボクは分類すると黄色人種になるらしいが、
 頼んだ覚えはない。
 (アフリカ! 多彩なる黒!)

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プリンセス

  • 田内 志文
  • 2011-02-10 (木)
  • 小説

1、

 タマラはアフリカのなんとか族の酋長の娘。いつもびっくりするような民族衣装を着て、彫刻の入った木製の杖をつきながら街を歩いてる。見た目年齢だけど、もう五十歳近いはず。もしかしたら超えてるかも。薄く色のついた大きなサングラスをいつもかけてて、唇だけがすごく赤く、歯だけがすごく白い。

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